H.L.Leonard 38L Tip折れ 修理完了

H.L.Leonard 38L

ウェブサイト制作がちょうど一息ついた9月末から何故か修理作業が途切れることなく続いています。
仕事が途切れず有難い事ではありますが、修理に出された方におかれましては痛い思いをされていることでしょう。

これまでの修理の中でも多いのがティップ折れです。
最近の修理品の中でも3件あります。トップガイドのパイプ下端で綺麗に折れたのや、10mm程下で折れた物、35mm程下で折れたものなどいろいろです。
その理由も色々かと思いますが、概してティップ先端をどこかにぶつけたりしたのが原因ではないでしょうか。
魚とのやり取り中にガイド直下で折れる事はあまり考えれないように思います。

藪漕ぎ中にどこかにぶつけた、キャスト時先端を木や岩にぶつけた、あるいは枝に引っ掛かったフライをティップでつついて回収しようとした際に折れた、などの原因が多い様に思います。

トップガイドのすぐ下で折れた場合は、長さが2~3cmほど短くなるのを気にしなければ費用も時間もそんなに掛かりません(部品が残っていればですが)。
今回修理をお受けした物件はまさにパイプ下で折れた物です。冒頭の写真のレナードはパイプ下端から10mm程下で綺麗に折れていました。折れ部から下へタテの割けが有りましたので接着をしたうえでガイドを付け直し、ラッピングを行った後コーティングして完了です。
ただ、このモデルは繊細な釣り用のモデルなので、細い、実に細い。通常ティップの対面巾は(#3~4辺り)では58/1000″~64/1000″(1.47~1.62mm)前後の物が多いですが、これは38/1000″(0.965mm)と超極細です。
何をするにしても折ってしまいそうで怖くて怖くて。とくにラッピングをする時などは冷や汗ものでした。
これが折れ部位がもっと下で、新規で先端を作ってスカーフジョイントなんて事だったら恐ろしい話になるところでした。
こんなに細い先端のブランクはプレーニングフォームの設定では(通常品では)作れませんので。

トップガイドのパイプも現在手に入らない位の細いものであるにもかかわらず、レナードお決まりのパテント№がしっかりと刻印されていました。どうやったらこんな細い丸い物に刻印ができるのでしょうか。
ま、何にしても無事修理が終わり納品させて頂き、発注者様には喜んで頂く事ができました。

折れの位置が下へ下がるほどトップガイドの付け直しだけで済まず、ガイドの移設や、別のブランク先端を制作、スカーフジョイントなど段々と手の込んだ修理が必要になりますし、費用もそれなりに掛るようになっていきます。
どう治すかは折れた部位、ご希望、予算等によりどれが一番良いとは言えませんが、いずれにしても修理に出さなくてもいいようにする事が一番の肝要かと思います。
周囲、足元の確認、慌てず確実な行動、きちんとした取扱いを心掛ければ修理も縁遠いものになるのではないでしょうか。

皆さん、ティップ折れにはいつもご用心を!